どうもこんにちは中前議晴です。
前回の記事では、オンラインサロンのメンバーからご質問いただいた、コンパクトエフェクターの接続順について取り上げてみました。
- セオリー的な接続順
- なぜその順番なのか?
- アンプで歪ませる場合のセンドリターンを使った接続法
- プリアンプやアンププロセッサーなどを使用する際に役に立つリターン挿しといわれる接続法
これらをご紹介しました。
まだ見ていない方はこちらのリンクからぜひ見てみて下さい。
そして今回は予告通り、フェクターの接続順の違いによる、エフェクター効果の違いを試していきたいと思います。
繋いでいるエフェクターの前後を入れ替えるだけでもかなり音が変わるということは知っていても、実際に試してみようと思うと繋ぎ変えが面倒だったり、パッチケーブルの長さが足りなかったりで、やったことがないという方も意外と多いと思います。
そこで今回はアンププロセッサーのZOOM G6を使って、この中でエフェクターの順番をアレコレ入れ替えて音の違いを比較していきたいと思います。

疑似的にはなってしまいますがササっと入れ替えができますし、ラインでレコーディングできて音の違いが一番伝わりやすいかと思うのでこれを使って実験していきたいと思います。
これとこれを入れ替えるとこんな風に音が変わるんだ!
といった具合に楽しんでもらえたらと思います。
ZOOM G6って何?
という方はこちらにまとめてありますので参考にしてみて下さい。
中前が今超絶お気に入りの機材です。
0:00 動画の概要
1:28 接続順おさらい
2:22 ワウペダル・歪ペダル
4:42 歪ペダル・空間系ペダル
6:25 ブースターペダル・歪ペダル
9:15 まとめ
基本的なエフェクター接続順
まず最初に前回のおさらいです。
直列で繋ぐ場合の基本的なエフェクターの順番はこれでしたね。

ギター → ピッチシフト系 → ダイナミクス系 → フィルター系 → 歪系 → モジュレーション系 → 空間系 → アンプ
そして今回、G6のパッチはこんな感じに組んであります。
ワウペダル→OD→アンプ(歪)→キャビ→ディレイ→リバーブ
アンプは軽く歪んだ状態なので、空間系はアンプとキャビの後になっています。
セオリー通りの組みかたですね。
なぜ空間系がアンプの後ろ?
と疑問に思った方は是非こちらの記事をご覧ください。
ここから色々とペダルを動かしてサウンドチェックをしていきたいと思います!
ワウと歪
最初にワウと歪ペダルを検証してみましょう。
ワウ → 歪

まずはセオリー通りの、ワウ→歪
当然ですがしっかりワウワウしてくれますし、カッティングなどではチャカポコとワウらしいファンキーな掛かり方をします。
歪ませてリードを弾けばギャウギャウいってくれますね。
チョーキングなどはまさに泣きのサウンドとなりとても気持ちがいいです。
ワウと言えばこの掛かり方、という定番のサウンドです。
ではこれを入れ替えましょう。
歪 → ワウ

この並びで弾くとかなり過激なサウンドになります。
ペダルをかかと側に踏むとかなり音がこもり、踏み込むとEQが開いてオープンなサウンドになります。
ワウって元々そういうものなんですがその可変幅が凄い!
良く言えば個性的。
ギターソロなどでももっとえぐくギャウギャウ言われたいという方にはいいかもしれません。
エフェクター → ワウ → ギターアンプ

やる人はあまりいないと思いますが、一番最後にワウをつないでみました。
アンプの直前にワウが入っている状態です。
エフェクトがかなり薄くなってしまい、あまりワウワウした効果は感じられなくなります。
ギターとワウとアンプだけであれば大丈夫ですが、いろんなエフェクターをつないだ後にワウ→アンプとする場合は注意が必要です。
ディレイとリバーブ
次は空間系にいきましょう。
ディレイとリバーブ
これはセットみたいなところがあるので2個1でやっていきましょう。
歪 → ディレイ → リバーブ

ディレイ・リバーブは歪の後に繋ぐのがセオリーですよね。
この並びであれば返ってくるディレイ音もクリアにかかっています。
これなら他の楽器隊にもオケにも馴染みそうです。
では、歪の前に入れましょう。
ディレイ → リバーブ → 歪

この順番で弾いてみるとこれまたえぐい!
ディレイでこだまして、リバーブで反響している音に対して歪が乗っかるのでこだましている音が歪んでしまいます。
そしてディレイとリバーブの音がより強調されます。
好みだとは思いますがやっぱりセオリー通りが使いやすいかな、と思います。
一旦戻して、以前オンラインサロンで質問が出たリバーブ→ディレイの順も試しておきましょう。
歪 → リバーブ → ディレイ

リバーブ→ディレイの方があっさりしてる印象になります。
ちょっとディレイ音が硬くて冷たい印象もします。
これはどちらでも使えそうです。
実際に試してみて好みで選んでいいと思います。
ブースタと歪
少しエフェクターを入れ替えました。
ブースタ→OD→アンプ(歪)→キャビ→ディレイ→リバーブ
ギターソロなんかの時に踏むことの多いブースター、これをいじってみましょう。
歪ペダルの前か後か?
悩む方も多いと思います。
ブースター → 歪

ブースターが先にくると音量あまりがらずに歪が増します。
歪エフェクターは入力される音量が大きいほど歪が深くなるので当然の結果と言えるでしょう。
歪 → ブースター

そしてブースターを歪の後にすると、音色は変わらず音量だけがグッと上がってる感じです。
歪ませた音をブースターが音量を持ち上げているイメージですね。
ブースターを踏むことによって音量だけを上げたいのなら、ブースターが後。
歪を深くしたいならブースターが前、となります。
まとめ
という事で今回はエフェクターの接続順によりどんな効果が出てくるのか?実験してみました。
みなさんの使ってるエフェクターも繋ぎ変えてみたら、案外好みの音が出るかもしれません!
ぜひ色々試して実験してみて下さい。
撮影使用機材
ギター CombatGuitars LPtype
エフェクター AlvineDistortion
シールド Ex-pro FA
シールド Ex-pro FL
アンププロセッサー ZOOM G6
オーディオインターフェイス Stainberg UR44C
カメラ Sony Vlogcam zv1