レフティギター練習記

右利きギター歴20年からのレフティ挑戦 上達速度はやはり違うの?その弊害は?

どうもこんにちは中前議晴です。

自分は局所性ジストニア(フォーカルジストニア)という病気になってしまったせいで、
20年以上右利きで弾いてきたギターが自由に弾けなくなってしまいました。

以前この記事で報告させてもらった通り、レフティで再度自由にギターを
弾けるようになる為に、一からギターの練習をしています。

そこで結構みなさん疑問に思ってくれているのが

一度右利きで弾けていたんだから
レフティで弾けるようになるのは早いのか?


という事のようで、結構周りからも質問されました。

なので今回は、右利きギター歴20年からのレフティ挑戦
経験値の恩恵とその弊害についてお話してみたいと思います。

やはり経験値がある分有利

利き手で一度弾けるようになってると
弦を押さえる動作とピッキングする動作が左右逆転しても
一からギターを始める人より早く上達できるのか?

みなさんはどう思いますか?

実際、今の段階でレフティでの練習開始から
8カ月経過して9ヵ月目です。

まだまだ弾けるようになった!と言えるレベルのできではないので、
結論は出せないかと思うんですが、現段階までの体感で言うと
一からギターを始める人よりはやはり早いんじゃないかと感じます。

右利きでギターを始めたのが高校生の時なので21、22年前ですか?

その頃、ギターを始めて9ヵ月目でどれだけ弾けていたのか?
というのは覚えてないし、今みたいに動画などの記録も残っていないので
ハッキリは分かりません。

でもかなり有利な位置からスタートできてるんじゃないかとは思います。

ギターを20数年弾いてきた経験値の恩恵がある反面、
その弊害も実際にありました。

なのでその辺をお話ししていきたいと思います。

恩恵① ギターに関しての知識

まず経験値の恩恵からいきましょう。

例えばギターに関しての知識です。

これは局所性ジストニアになったからと言って失うものではないので、

Fコードを押さえる時はフレットに沿って押さえるといいよ!とか
チョーキングのやり方、ノイズ処理方法、ピッキングのコツ、などは
自分の中にあるわけですよね。

普通はこの部分って弾きこんで弾きこんで、試行錯誤して手に入れる部分だと思うんです。

それが自分の中に既にある。

ありがたいことにレッスンという仕事もやらせていただいているので
人に教えるくらいの知識量で頭に入っている。

セルフティーチングって言うんでしょうか?

自分で自分を教えてる感覚です。

常にギターの先生が側にいるってなかなか経験できる事じゃないですよね。

恩恵② フレーズを知っている

他にも一からギターを始める人より成長が早いんじゃないかと実感している理由は
既にフレーズを知っているって事もありますよね。

本当に一からであれば、タブ譜を見て、何弦の何フレットを押さえるのか?
たどるところから始めなきゃいけないですからね。

自分がギターを始めたころだと、ドラムとかベースとか色んな楽器が
重なり合ってる楽曲でギターがどの音を出しているのか?
それすらわかっていませんでした。

当時は歌しか聞いてなかったので、歌メロ以外の事を
ギターが弾いている事に驚いたくらいです。

それに比べたらねぇ…笑

今は右手で弾いていた時に覚えたフレーズやリフなんかは
頭に入っているので、タブ譜を見ながら練習するという事は殆どないです。

なのでフレーズを覚えるという作業を省くことができます。

これだけでもかなり時短になりますよね。

あとやり方、という事だけじゃなくて音符のよみやリズムの読み方、
スケールなどの理論的な事、フレーズなどの引き出しが既にあるというのも
有利に働いてると思います。

こんな理由から一からギターを始める人よりは
上達速度が速いのではないかと思っています。

現状どれくらい弾けるのか?に関しては
また4月の頭にでも記録動画でも出そうと思ってるので
チャンネル登録と通知をONにして待っててください。

とはいえ、フィジカル的なこと、

例えば狙った場所を正確に押さえるってことだったり、
ピッイングの正確性だったり、
こういった体、指の使い方はシコタマやらないと上手くならない
というのは変わらないですよね。

この辺の部分は、幾ら知識があって経験値があっても賄えないので、
この部分は一からギターを始める人と同じですね。

弊害

なんかいいことだらけじゃん!

って思うかもしれませんが、楽ができる部分がある反面
弊害もあるのかな?とも思っていて、

さっき話たように、タブ譜を読むとかの作業時間がいらないので、
練習時間を弾くことに集中できる訳ですよ。

これって凄く良い事に感じるじゃないですか?

でも練習してる時間中、ず~っと弦を押さえることになるので
結構指や関節に負担がかかるみたいなんですよ。

練習始めてすぐの頃はパワーコードを使うフレーズばっかりやってたから
2カ月目くらいでから小指が腱鞘炎っぽくなっちゃいましたね。

それでもギターの練習自体を休むわけにもいかないので
別のフレーズを練習したりしてたんですが、結局全部の指が腱鞘炎気味になって
第二関節に慢性的に痛みが出るようになりました。

弾いてるときは楽しんでるし集中してるからあまり痛いとかはないんですが、
終わってから「あれ?なんか痛いぞ」ってなってますw

今使ってるギターは09-42の細い弦が張られた状態で届いて、
そのおかげか少し痛みはマシになりましたが、
結局弾くから治りはしないですよね。

今もこうやって曲げたり、コンって壁にぶつけたりすると痛いですね。

あとはチョーキングのやりすぎで爪がめくれて内出血したり。

これはこの前の練習配信中にやっちゃってたみたいで、
終わってからなんか痛いな、って気づきました。

こんな感じで結構負担がかかってるみたいなので、
本当は楽譜見たり耳コぴしたりして、フレーズも覚えつつ
ギターを弾くという本来の練習方法が健全なのだとは思います。

あと覚えるのが早い分だけ忘れるんも早い気がします。

弾けるようになった!って思って、2・3日弾かずに違う事弾いてると
あっという間にできなくなります。

ちょっとやれば戻るんですが、一発目は見ストーン連発することが多いです。

それだけまだ体に染みついていないということかもしれませんね。

恩恵③ やればできるという確信が持てる

最後にあと一つ、メリット、20年の経験値からけられる恩恵を。

一度弾けるようになっているから、そこまではやればできるという確信が持てる事。

これって凄く大きな恩恵だと思うんですよ!

人間って

これって本当に出来るようになるのかな?
自分なんかにはできないんじゃないか?
向いてないんじゃないか?

って思っちゃいがちじゃないですか。

でも自分の場合、高校生の時に一から始めたギターで
バンドやったり、仕事させてもらったり、インストラクターやったり、
YouTubeでみなさんと楽しみ事が出来るくらいにはギターを弾けるようになった訳ですよ。

そこまでは一度やれているんですよね。

近所のどぶを跳び越すのも、初めは出来るか不安だったりするけど
1回出来ちゃえばそのあとは何回でも飛べるじゃないですか?

あれと一緒だと思います 笑


今回は、右利きギター歴20年からレフティに挑戦すると上達速度は速いのか?その弊害は?
という事で、この9ヶ月の経験を話してみました。

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