どうもこんにちは中前議晴です。
みなさんFuzz(ファズ)はお好きですか?
結構好き嫌いの分かれるエフェクターではあるので、苦手という方も多くいらっしゃると思います。
この記事は、そんなFuzz嫌いなみなさんに贈る「FuzzFaceの取扱説明書」です。
この記事を読み終えるころには「お、ポチってみようかな!」なんて言っていただけている事を期待して記事を書き進んでいきます。
FuzzFaceを使うPoint
FuzzFaceを効果的にいい音で使用するポイントは「手元のヴォリュームをうまく使う」ことです。
ギターのヴォリュームノブです。
0か10、つまり音を消すか出すかにしか使用していない方も多いかもしれませんが、ギターのヴォリュームつまみは音量の上げ下げだけではなく歪量のコントロールもできるんです。
これはFuzzに限ったことではありませんが、ギターの音が歪んでいる場合、ヴォリュームを絞るにつれて歪量が減ってクリーンサウンドに近づいてくるはずです。
これを利用して音を作っていきます。
具体的な使い方
ギターのヴォリュームつまみを1~2下げる
まずは曲全体で使いやすいように、バッキングで多用できそうな歪サウンドを作ってみましょう。
ヴォリュームMAXから1~2つまみを下げてください。
すると先ほどまで暑苦しいほど野暮ったい音だったFuzzが、シャープで切れのあるディストーションサウンドになります。
ヴォリュームを少し下げることで、Fuzz特有の暑苦しいほど分厚い音が使える音に変わるんです。
Fuzzはもともと、手元のヴォリュームコントロールに対しリニアに反応するエフェクターなんですよね。
なので手元で音の変化を楽しむことができます。
ギターのヴォリュームを5まで下げる
ここからもう一段階、手元のヴォリュームを下げてみましょう。
今度は5。
するとさらに歪の量が減ってオーバードライブサウンドを得ることができます。
ギターのヴォリューム3まで下げる
さらにもう一段階、今度は3までヴォリュームをしぼります。
するとFuzzでよく言われる「鈴なり」と呼ばれるキラキラしたクランチサウンドが飛び出します!
弱く弾けばクリーンに、少し強く弾けば歪が乗る、手元のニュアンスがでる美味しい音になります。
ギターのヴォリュームMAX
バッキングでは暑苦しくて使えなかったヴォリュームMAXの設定。
もうこの図太いサウンドに合うのはリードサウンドでしょう!
ギターソロやリードパートになったらギターのヴォリュームをガッと全開に。
バッキングでは使いづらかったサウンドですがリードならバチバチにマッチします。
このFuzz特有の図太い音でチョーキングなんかしたらそれはもう!!!
ギターが唸っているかのようなチョーキングになります。
このように、手元のヴォリュームを駆使して様々な音を作り出すことができるのがFuzzなんです。
この使い方が出来るようになると、足元はFuzz1個だけなのにいくつもの音色を奏でることができます。
ここまで手元のヴォリュームに追従してくれるエフェクターはFuzzだけなのではないでしょうか。
FuzzFaceの悪い箇所
とはいえ、やはりいい事ばかりでもありません。
ポチっと購入する前に、次にあげる使いにくい箇所もみておきましょう。
In Outが逆
FuzzFaceはARBITER(アービター)社から1966年に発売されたエフェクターです。
設計が古いためなのかシールドを繋ぐインプットジャックとアウトプットジャックが、通常のエフェクターとは異なり逆になっています。
その為、ライブやスタジオなどのセッティング時に度々繋ぎ間違えて音が出ない、という現象がおきます。
また、エフェクターボードに組み込むときなどは、配線の取り回しに苦労させられます。
デカい
見ての通りどんなエフェクターよりもデカい!
FuzzFaceというだけあって、人間の顔が隠れてしまうくらいい大きいです。
ギグバッグのポケットは占領するし、エフェクターボードの多くの領地を奪っていき
ノイズが多い
最近のエフェクターはノイズが少なく作られており、またギタリストもそれを好みます。
これまた時代にそぐわずFuzzFaceはザーっというノイズが多いです。
上に載せた動画でも話していますが、特にヴォリュームをMAXにして歪全開の時などはノイズが目立ちます。
アダプタが使えない
アダプターが使えないのでパワーサプライも使用できません。
電池駆動のみです。
こんなにたくさんの悪いところがあるのですが、それもまた味、と思えてしまうのがFazzFaceの可愛いところでもあります。
FuzzFaceを使いたいけどちょっと…
という方は最近発売されているFuzzFaceMini がいいかもしれません。
サイズもかなり小さくなりましたし、アダプタでも使用できますよ!
動画内で使用しているエフェクターはJimiHendrix(ジミ・ヘンドリックス)モデルのFuzzFaceです。
音が好きというのはもちろんですが、ジミヘンが好きだからこれを使用しているという方が大きいかもしれませんw
現代のエフェクターと比べると設計が古い事もあり見劣りする部分もありますが、ジミヘンがたくさんの歴史を作ったこのデカい顔が足元にあると燃えてくきます。
以上FuzzFaceの取り扱い説明書でした。
ぜひお試しくださいませ。