歌いながらF#m7を弾くのが難しい。
だから省略したコードフォームに変えたいけどこれはズルいですか?
こんな質問をいただきました。
F#m7、バレーコードですよね。
これを簡単に押さえられるバレーしない省略コードに変えたいけど
これはズルい事なのか?
という質問です。
結論から言ってしまう全然ズルくないし
自分もよく使います。
ズルくないし恥ずかしい事でもないのでどんどん使いましょう!
でもこれだけだと動画の意味がないので今回はもう少し深堀して
- 省略コードってどんなコードがあるのか?
- なぜ省略してもいいのか?
- 省略するメリットは?
- 結局どっちがいいの?
この4つに分けて解説していきたいと思います。
省略コードってどんなコードがあるのか?
今回の動画での省略コードは、
そのコードに必要な音を全て兼ね備えている事
を前提としておきます。
ルートを省く省略コードなんかもあるけど
今回はルートも含めてすべてそろっている事
が前提で話を進めていきます。
では省略コードってどんなものがあるのか?
省略って言うぐらいだから楽できそうで良いですよねw
今回は良く使うm7/7th/maj7 この3つを取り上げてみます。
ルートは質問いただいていたF#で統一しましょう。
なのでF#m7/F#7/F#maj7で紹介していきます。



なぜ省略してもいいのか?
例えばF#m7というコード
このコードを作るために必要な音は
R・m3・ 5・ m7
この4つの音が必要です。
ちなみにこのm3とか5とか言うのは
ルート、今だとF#からドレミを弾いていって
何番目の音か?という事です。
話を戻して、F#m7にはR m3 5 m7の音が必要なわけですが、
実際にこれが入っているか確認してみましょう。
6弦ルート
5弦5度
4弦m7
3弦m3
2弦5度
1弦ルート
こんな並びになっています、
R m3 5 m7の全て入ってますよね。
ここで注目して欲しいのが同じ音が複数出てきている個所があるという事です。
6弦と1弦はルートで重複してるし、
2弦と5弦は同じ5度です。
同じ音が二つあるんだけら1つ無くなってもいいよね!
ということで省略していったのがさっきの省略コードになるわけです。
6本全部押さえるやり方は、弦が6本あるから全部押さえとけ!
っていうことですねw
省略するメリットは?
省略するメリットは主に3つ
①押さえるのが簡単になる
②5度5弦の5度の音がなくなるから音が軽やかになる
③余った指で装飾音を弾くことができる
この3つです。
①押さえるのが簡単になる
バレーコードってできれば使いたくない!
と思ってしまうコードですよね。
人差し指で弦を全て押さえるのはきついですし、
苦手な方も多いと思います。
バレーせずにコードが押さえられるなんてすばらしい事ですよね!
②5弦の5度の音がなくなるから音が軽やかになる
バレーコードの6弦と5弦、これだけ抜き出すと
ロックなどでよく使用されるパワーコードですよね。
そうなんです、バレーコードにはパワーコードが含まれているんですね。
パワーコードって言うくらいなので、
力ず良く低音が効いたサウンドのコードです。
ですがコードでジャカジャカとストロークする時には
低音が出すぎてしまいうるさく感じられてしまう事があります。
軽やかに弾きたいのに低音が出すぎてしまう
こんなことを避けるためにも
5弦を弾かない省略コードは役立ちます。
③余った指で装飾音を弾くことができる
6弦のルート音を親指で押さた場合ですが、
使わない指が出てくるはずです。
その空いた指でテンションを加えたり、
スケールをなぞったりしてメロディや
おかずを入れたりすることができます。
結局どっちがいいの?
ケースバイケースです。
逆にカッティングなどの高音成分が欲しいプレイの場合は、
1弦を省かないバレーコードの方が良いかもしれませんね。
演奏するジャンルやフレーズによって
使い分けれるとベストです!
今回は省略コードを使うのはズルいのか?
という質問に答えてみました。